歯性感染症とは虫歯や歯周病が原因で細菌性の炎症が周囲の組織まで波及してしまう疾患のことです。
原因菌は複数の細菌によるもので、好気性菌、ならびに嫌気性菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、紡錘菌、大腸菌、肺炎菌、口腔スピロヘータなどです。深部の感染症では嫌気性菌の混合感染が多く認められます。ただし、細菌が生体内に生息していても、すぐに感染症が発生するわけではありません。口の中には様々な菌が常在しますが通常は無害です。感染症は侵入した細菌の量や毒力が生体の防御機構を上回った場合に成立します。感染に対する抵抗力が弱まる原因として疲労、栄養失調、アルコールや麻薬中毒、白血病、糖尿病などの代謝疾患、膠原病などの基礎疾患と副腎ステロイド剤の使用、悪性腫瘍、HIVウイルスなどのウイルス感染、免疫抑制剤や抗がん剤の使用などが挙げられます。
歯周病は、歯肉(歯茎)が腫れる、出血するなどが主な症状となっていますが、初期段階では自覚症状がほとんどないのが特徴です。そのため、水面下で症状が進行し、気づいた時点ではすでに中期以降の病状となっているケースが多いことから、サイレント・ディジーズ(歯科機械)とも呼ばれています。
表面上は何ともないように見えても、実際には、日本人の成人の約80%が歯周病にかかっていると言われています。
歯周病は、悪化すると最悪の場合歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気なので、早期発見、早期治療が基本となります。以上から、特に口腔トラブルを抱えていなくても、定期的に歯科を受診し、歯周病のチェックをしてもらうのがベストと言えるでしょう。
厚生労働省の1999年の歯科疾患実態調査では、50歳以降の10年間に平均約 5本 の歯を喪失していることが示されている。このような中年以降の急激な歯の喪失のほとんどが、う蝕と歯周病に起因するが、その歯周病の最大の危険因子が喫煙習慣であることがすでに多くの研究で発表されている。しかしながら、う蝕も歯周病も多因子の関与する疾患であり、喫煙習慣が歯の喪失に関わる要因の大きさは簡単には評価できない。 定期検診は歯周病や虫歯、咬み合わせの異常を診る重要な歯科治療です。お口の異常の早期発見に繋がるためで、歯周病予防や虫歯予防の効果を大幅に高めることができます。
また、お口の中は歯科医院できれいにした後、少しづつ汚れていきます。ご自宅ではきれいに出来ない汚れを落として“お口の健康維持のお手伝い”をすることも定期検診の重要な役割です。(歯科材料)
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