心臓は私たちの意志とは関係なく、心臓内にある特殊の筋肉(特殊心筋)の働きにより規則的に電気的興奮を作り、これを心臓各部に伝え、心筋の収縮を起こし、血液を全身に送っています(心臓のポンプ機能)。心臓内で電気的興奮が作られ、これが心臓全体に広がっていく過程を記録したものが心電図です。
ホルター心電図は、小型軽量の装置を身につけて、日常生活中の 検査です。不整脈と冠動脈が痙攣する冠攣縮性狭心症は、労作と無関係に夜や早朝に多く見られます。 携帯中に不整脈の自覚症状が出現した場合は、その症状と心電図を対比させます。自覚症状がなくても、不整脈が出現していれば心電計で検出されています。この検査で、発作性頻拍症、発作性心房細動、期外収縮や危険な不整脈の診断がつきます。同様に狭心症が出現したときも、心電図に異常が現れますので診断がつきます。
X線CT、超音波・・・。心臓の検査では著しい進歩を遂げている画像診断が中心になってきています。一方、心電図は波形しか見えないために敬遠されたり、古い方法として軽視されたりすることも少なくありません。 心臓は心筋細胞が収縮したり元に戻ったりする運動により血液を送り出しています。この心筋細胞を収縮させるのは電気の流れ(刺激)です。心電図はこの電気の流れを記録したもので、正常な電気の流れ が 妨 げられ た 場 合に不 整 脈 が生じるのです。
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心電図波形は、この心臓刺激伝導系機能と密接に関係しています。心房興奮は房室結節・ヒス束を通過して心室に到達するまでに時間がかかります。この時間を房室伝導時間と呼び、心電図のP波の初めからQRS波の初めまでの時間で表します。
不整脈と診断がついたら、その予防が大切になってきます。現在、多くの種類の抗不整脈薬が出ていますので、医師と相談して適切な薬剤を処方してもらいましょう。不整脈にも、危険なものと普通の生活を送るうえでは問題がないものがあります。脈がたまに飛ぶ程度の人や、症状のない徐脈は心配のないことがほとんどです。
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