虫歯が歯髄にまで進行してしまうと、歯髄は死んでしまいます。死んでしまった歯髄は取らなければなりません。しかし、まだ歯を抜くことはありません。この根管治療をきちんと行えばこの歯を助けることが出来るのです。
根管治療で重要な事は、歯根の先端まで確実に器具(リーマー)を到達させる事です。歯根の長さを正確に知る必要があります。短かったり長すぎたりすると、治療の成功率が低くなるといわれています。根尖孔(先端から約1mmのところ)までの長さを手指感覚とX線写真と電気測定器などを使って測ります。(根管長測定)
リーマーが根管内でどの位置にあるのか把握するために、根管長測定器(Endodontic meter)が使用されます。生体の電気抵抗値を応用したもので、リーマーが解剖学的な根尖の位置に近づくと音がなるように設計されています(通常は根尖の1mm手前から音が鳴る)。歯科医師は測定器の数値、音を聞きながら、手の感覚を頼りに根尖の位置を把握することによって治療を行っています。また、リーマーが根尖の位置から突き抜けると歯根膜を傷つけてしまいます。
精密な根管治療を行うことによって、再感染を極力防いでも歯の神経が無い歯には致命的な欠点があります。それは歯根が折れてしまいやすいことです。歯根が折れてしまうと 大きなむし歯によって失われた咬み合わせを取り戻すため、歯根部分に金属製の柱を刺し込み、その上からかぶせ物を行っていました。
直接目で見ながら行えない根管治療(歯の根の治療)は、歯科治療の中でも非常に高い技術が必要とされる治療の一つです。この機器を使用することで、歯根の長さを測定しながら、拡大、無菌化、充填、密封と安全・確実に治療を進めることができます。
Woodpecker®根管長測定器WOODPEX1
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