揺れを固定することができるとは言っても、レントゲンで確認して、歯が完全に骨から外れているような場合になっても、抜歯が必要です。でもゆっくりと骨の吸収が進んでも、60~90%近く吸収している場合は、治療が完了しても、抑えが効かずにグラグラすることもあります。そんな時積極的に歯を動かないまま、固定するために次のような2つの方法が紹介いたします。
ボータブルデジタル式X線診断装置(レントゲン照射器)

■暫間固定
揺れている歯を中心に2~8本程度を連結します。一般的なのは、歯の間を透明な白い樹脂の接着剤のようなもので、接着していくことになっています。歯を削って被せるのに抵抗感がある人や、重度の歯周病の治療初期段階、歯の治療後に判定する次第に使います。
耐久性については、噛み合わせに次第されます。噛んでもほとんどぶさわらない様であれば数年程度。他に噛む所がなく力が集中する場合には、数週間程度しか持たないこともあると思います。
■永久固定
揺れている歯同士を、ブリッジなどのように数本まとめて被せて、歯の動きをまとめする方法です。入れ歯を利用して固定することもあります。歯周病治療が終了後になってから、歯の揺れを抑え、噛み合わせの力にも抵抗してくれて永久固定を検討することになります。
歯を削るので、一般的には歯の寿命が短くなると思われがちです。しかし進行した歯周病では、固定しないといずれ抜歯になることが多いので、この場合、削って被せることで、逆に歯の寿命を伸ばすことが出来ます。
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